主に愛でてます

きっと今 僕に映っている 輝いた 君だけに恋してる

キスマイと私の歩み(後編)

 

kiu-rd.hatenablog.com

 

こちらの後編です。

読むのめんどくさっ。という方は軽くあらすじを書いたので、ここから読んでくだされば幸いです。

(前回までのあらすじ)2010年、嵐をきっかけにKis-My-Ft2を知った私は、2011年のデビューを機に、ゆるヲタを始めることになる。しかし、2014年以降私情により魂に参戦できなくなった私は、徐々にキスマイから距離を置いていく。そして2016年に3年ぶりの魂参戦を果たし、一気に熱が蘇り、参戦後、Kis-My-WORLDのDVDを見ることになったのであった。

 

 

前編で少し端折ってしまったのだが、ISCREAM魂に参戦した後の私は、私は・・・

宮玉が気になっていた。

推しのいるコンビじゃないんかい!ってつっこまれそうだが、嵐の時も最初大宮*1に興味を持っていた私は、どうやらあるグループにハマると分かりやすく仲よさそうなコンビを好きになるらしい。

ただ、しばらくすると「あれ?ここそんなエピソードあるんだ?」みたいな意外と仲良いねコンビに拗らされる。ということで、みっくんのコンビについても1番はこのコンビ!っていうのは今のところないけど、割とマイナーっぽいコンビに注目する時が多い気がする。

話がいきなり逸れてしまったが、宮玉の動画を摂取したいと思った私は、確か去年のライブでデュエット曲やってたな・・・と思い出し、WORLDのDVDを観た。これが沼の入り口などということを知らずに、午後のおやつタイムに観た。ということで、私がキスマイにここまでハマったのは少なからず玉とミヤッチのお陰だったりする。

 

キス担の皆さんはご存知の通り、WORLDのDVDはavexさんの愛がぎゅうぎゅうに込められた、特典満載のDVDである。

 

 

本編を観たあとに、「デュエット曲みんな最高か!」と高ぶった私は、ありがたい事に母が初回盤を購入してくれていたので、初回特典のディスク4のコンビ企画を観たくなり、その日の夜中に観た。・・・かったのだが、間違えてディスク3を手に取ってしまい、それが始まってスグに観たかったものと違うと気づいてDVDを取り替えようとしたけれど、数分経った頃にはこの映像から目が離せなくなっていた。この日は偶然だが家に誰もいなく、珍しく一人で夜中にDVDを観ていた。今思えば、洗濯物をたたみながら誰の声も入らない環境でディスク3の映像を見たあの状況が、私をヲタクにさせるのにうってつけの時間だったのだと思う。

私は元からキスマイの、というかavexの音楽に対するセンスが好きだった。きっとゆるヲタじゃなければ嫉妬する対象だっただろうと思うほど。そして毎回CDやDVDに付いてくる特典の内容の多さに、時にはヘビーに感じつつも(形態が多い時とかね)そのサービス精神が大好きだった。しかし、このWORLDの特典は私の知っているキスマイの特典の豪華さの期待を軽く超えていた。舞台の裏側に密着したあの映像は、キスマイの素の可愛いところ、そして泥臭く努力しているかっこいい姿など、彼らの魅力を惜しみもなく伝えてくれる映像だった。残念ながら、夜中に見始めたので一気に観ることはできなかったのだが*2魂に行った後の熱が籠っている私にとって、あれを観て彼らを好きにならないことの方が難しかった。

夏休みでヲタクをする時間は十分にあったので、ここからあとは簡単だった。なんだかんだでデビューからのCD・DVDはほとんど集めていたし(母が)、TV番組も多く撮ってあったし、好きになるための資料は十分なほどに手元にあったのだ。ここにきて、私の映像を残しておきたい欲が役に立ったと思った。まるで過去の私がこんな未来のためにせっせと動いてくれていたようで、自分のことながら面白かった。

私はかなりの面倒くさがり屋なので、今までHDDからダビングしたDVDを録画機器の上に崩れるほど重ねていた。しかもDVDに名前を書くこともサボっていたので、どのディスクに何が入っているのかひたすら確認作業をした。キスブサの2014年の映像の多さに笑ったが、時々とてもレアな映像を発見するとめちゃくちゃ嬉しくなった。個人的に貴重だと思ったのは、みっくんのインド旅とかガヤのシニカレとか。おかげで夏休みの間に録画機器のDVDのほとんどを整理することができた。けれど、やはり2、3年放置して埃まみれになってしまったDVDの中にはもう映像を映してくれなくなってしまったものもあったり、録画していたはずのものが紛失してしまったり(ちなみに、絶賛捜索中なのが「裁判長っ!おなかすきました!」です)ということがあったので、DVDを大切に扱うことの重要さをキスマイが教えてくれた。おかげで前よりDVD整理をマメにするようになった。

しかし、それが1週間くらい経った頃、私は急に今の状況を否定したくなる。嵐よりもキスマイを観る時間が増えたからだ。私は、今まで嵐を中心にキスマイも同時に(ホントにゆるくだけど)応援してきた。今までどんなにキスマイをTVで観ても魂に行ったとしても、私の心の中心には必ず嵐が存在し、そのパワーバランスは今までずっと、これからもずっと変わる予定なんてなかった。しかし、それが自分で止められないほどのスピードで変わろうとしている。この時、ジャニヲタになって初めて、私は嵐への「担降り」という言葉を意識した。

中学・高校と青春を送る時代を嵐と共に歩んできた私にとって、これはかなりショッキングな出来事だった。ずっと好きだったものから離れることも嫌だったし、嵐をこういう風に思ってしまうということは、いつかキスマイに対してもこんな感情を抱いてしまう可能性もあるという考えが頭によぎり、私はキスマイを大好きになった瞬間、このグループをいつか離れる日が来てしまうのではないかという、真逆のイメージと共にいた。正直、2015年の忙しい時期にキスマイと同じく嵐とも少し離れていた私は、このままヲタ卒、もしくは嵐をゆるく応援していくのだと思っていた。ので、

なんで違うグループのヲタになろうとしているの!?しかもよりによってキスマイって・・・今まで散々見てきて免疫も付いてるはずやんなんで!!!

と心の葛藤がハンパなかった。あとは、今までキスマイを無条件に楽しく見ていた私は、彼らを本気で好きになってモヤモヤとした感情を抱くようになってしまうのではないかと想像した。私は本気で物事にハマると、自分の中で変なルールを勝手に設けて、アレは良くないとかコレはしちゃいけない。って決めつけてしまいがちだから。それで、今まで何も考えずに好きでいたキスマイを、単純に楽しむということができなくなるのが嫌だった。こういう思いが渦巻いて、私がキスマイを大好きになった初めの頃は、毎日プラスの感情とマイナスの感情が心の中で戦っている状態だった。

ヲタクをしている時間はとっても楽しいのに、嵐を日に日に見なくなる自分に勝手に罪悪感を感じていた。私はこの「嵐担降り問題」は考えてもラチがあかないと思い、そのことについて考えるのをやめた。しばらくしたら、キスマイへの熱も今まで通り落ち着くだろうと思って。とりあえず好き放題に時間が使える今、自分のしたいようにしようと思った私は、この夏休み中だけはキスマイに全力でハマるという謎のルールを決めた。

私は夜型人間なので、ヲタ活をするのはほとんど夜中だ。初めの内は所持している魂DVDやバラエティを見たりしていた。しかし、それらをほとんど見尽くした頃、私は見たことがない過去の映像が見たいと思い、某所にお世話になることにした。

主にJr.時代と、あまり触れていなかった’14–15の映像を見たのだが、私はキスマイの今まで知らなかった魅力を知るたびに、好きの気持ちが募りすぎて、毎晩泣いたりしていた。笑

こんなヲタ活を約2ヶ月送って、自然と冷めるだろうと思っていた熱は、一向に冷めるはずもなく、むしろ日に日に上がっている気がした。結局夏休みが明けてもキスマイを見ていたいと思った私は、自分で設けたルールを破ってしまった。ただ、学校が始まってからキスマイにハマったと友達に言ったものの、まだ嵐を離れてはいけないと頑なに意地を張っていた私は、堂々と自分がキスマイ担になったとは思えなかったし、思ってはいけない気がした。

こんなモヤモヤした時期を終わらせてくれたのは他でもない、推しであるみっくんの言葉だった。夏休みが終わって少し経った頃、Myoioにみっくんの10,000字インタビューが載ると知った。そこに書いてある言葉が頑固な私の心を動かした。

 

今、狙ってるのは2021年の新国立競技場でのライブ。 "東京オリンピックの翌年、国立競技場で誰がやるの?"ってときに、手をあげたいよね。きっと、そこに立てるのは1グループだけ。そのとき、俺たちは10周年。そのタイミングで国立でできたらって思ってる。

 

最近この言葉を積極的に口に出してくれているので嬉しい。私は絶対にこの言葉を叶えて欲しい、叶えるために協力したいと思った。私は嵐担として2回ほど国立のコンサートに行かせてもらっている。ドームやアリーナとは違う、そこでしかできないコンサートが絶対にある。東京オリンピックが終わったあとの新国立競技場の舞台に嵐ではなく、キスマイに立って欲しいと思った時点で、私は嵐ファンを名乗る資格がないのかもしれないが、嵐ファンとして観たことがあるからこそ、キスマイにあのステージから見える景色を目に映してほしいと思った。

まだ応援することを迷っているような私が、この10000字を読んでどんな気持ちになるのか読むまで想像ができなかったが、みっくんのこの言葉を読んだところで泣いている自分がいた。それより前の文から彼の温かい言葉に感極まっていたけど、引用した文を読んだタイミングで涙が出たので、いやいや、そこは泣くところじゃないだろ。と自分で心の中でつっこんだ。多分私はみっくんが今より上を目指していることにとても嬉しさを感じて、この人に付いていきたいと思った瞬間に、心が動いて涙を流したのだと思う。

そういえば、キスマイを本気で応援するようになってから泣くことが多くなった。私は、アイドルを見て泣く感覚は今まであまり分からなかった。ライブで感動することはあっても、涙目ぐらいで止まっていた。しかし、キスマイに関しては何かあるとスグに涙を流してしまう。この現象はまだうまく言葉で表せられないけど、彼らのパフォーマンスを観るたびに心の深いところが響くことは分かる。

前文のMyojoが発売された頃、キスマイはハロウィン音楽祭で「キミとのキセキ」と「MU-CHU-DE恋してる」を披露した。ハロウィン音楽祭に出演することが決まった時に「仮装しながらムチューデ歌ってくれたらいいね」という呟きを某所でちらほら見かけた。私もそれに同意した。ムチューデといえば、CMのタイアップ曲で「Glavity」のカップリング曲であり、去年のアルバムにも収録されたファンに人気の曲だ。ただ、私はジャニヲタになって以来、地上波の歌番組でカップリングなどの世間に知られていないような曲が披露される機会を観ることがほとんどなかったので、これにあまり期待はしていなかった。

けれど、キスマイは「ムチューデ」を歌ってくれた。ヲタクの予想の斜め上を行ったゴチャゴチャしたコスプレをしながら、歌ってくれた。これを観て、この人たちはファンの夢を叶えてくれる人たちだと思った。そして、やっぱりこの人たちに付いていけば何か面白い景色がたくさん観れるのではないかと思った。迷っていた気持ちからみっくんが手を差しのばしてくれた後に、キスマイ全員にトドメを刺されたような感覚だった。

こうして、私はキスマイファンを名乗るようになった。嵐に関しては結局降りはしなかったが、逆にこちらをお茶の間ファンとして見るようになった気がしている。そして、今までジャニーズで誰が好きなの?と聞かれたら「嵐とキスマイ」と言っていたのを、「キスマイと嵐」と言うようになった。微妙な違いだが、この違いが結構大きいのだ。

 

嵐ファンまっしぐらだった時は、過去の動画を観ていると「この頃から好きだったらな〜」と思う気持ちが多かったが、キスマイに関してはそれが少ない(少しだけど過去の映像を残しているからというのもある)。きっと2016年の夏が、自分にとってキスマイにハマる絶好のタイミングだったんだと思ってる。

しかし、5年間ゆるヲタだったことによる心残りはいくつかある。それは、みっくんの愛唄を観に行かなかったことと、「FIRE!!!」を生で観たことがないことだ。でも、「FIRE!!!」ならまた魂でやると信じてる。みっくんの舞台はまだ行ったことがないので、新しい舞台が決まったらぜひ行きたい。(と、しばらく前に下書きしてたんですけど、舞台決まりましたね。泣きました。ぜひ行きたいです。)

反対に5年の回り道を経てからキスマイを好きになって良かったと思うところもある。それは、ゆるヲタ期と今の自分ではときめくポイントが結構違うということが分かったこと。我ながらこの感覚の違いは興味深いと思ったので、また改めて書きたいと考えている。もう一つは、ファンより離れた距離で全体を見ていたからか、メンバーを偏りなく愛せていると思うことだ。正直、私は嵐の時は個人担的な意識が高かったので、今のところキスマイの担当が出ていない他メンの映像でもストレスなく観れることに驚いている。バラエティやメイキングで7人全員の何気ない成長を見られるのがとても嬉しく思う。

宣言通り長くなってしまったが、これが私がキスマイを好きになるまでの話である。本当はもっとハマるまでのエピソードや、まだまだ好きになった理由がこれ以降もたくさんあるのだが、人は一度文章に起こしたいと思ったことは中々忘れないということが分かったし、とりあえず堂々とキスマイが好きと言えるようになった10月までの思いを書けたので、この記事ではここまで。

 

どハマりする前からキスマイのコンサートが好きだった。ゆるヲタ期に私とキスマイを繋げてくれていたのはコンサートで、離れてしまった心を戻してくれたのもまたコンサートだった。もうライブに行けなくなったとしても簡単には離れられないところまで来てしまったが、これからも私とキスマイを繋げてくれるものはきっとコンサートだ。

そして2021年、本当にみっくんの夢が叶って、あの空の下のステージに自分が行けて、ファンを魅せつけるみっくんを、キスマイを見ることができたら、また私は涙を流しているんだと思う。

私は少なくともそれまではこの歩みを止めることなく進み続けたい。

 

 

*1:大野智さんと二宮和也さんのコンビ

*2:なんたってディスク3だけで3時間近くある映像ですので・・・